2015-10-01から1ヶ月間の記事一覧
政治家、教師、警察官など、普通よりも高い倫理観を求められる職業がある。政治家は人を拘束する法を作るから、教師は人を指導するから、警察は人を取り締まるから、というのが理由であろう。他人のことをとやかく言うわけだから、「おまえが言うな」と言わ…
こんなニュースが飛び込んできた。今年は就職活動時期を後ろ倒しして8月から筆記面接試験などの選考活動を行なうとしてきたが、企業の足並みは乱れ、大企業の混乱は中小企業の採用活動に大きな影響を与え、現場は混乱した。来年は再び日程変更をし、6月に…
人間関係にはすべて落としどころが存在する。この落としどころを見極めることはなかなか難しい。 三井不動産レジデンシャルが販売した横浜市の大型マンションを巡る事件では、旭化成はずいぶんと誠実な対応をしていると思う。もっとも、うがった見方をすれば…
ある集団の中における個人を見ていると、ふと気づくことがある。その人には持って生まれた役回りがあるのだなぁ、と。 いい年をした大人ばかりが集まった会社組織の中でも、この人は小中高時代のクラスでも、こんなんだったんだろうなぁと容易に想像ができて…
人間は、集団の中で生きる社会的動物である。そこには当然のごとく、役回りが存在する。群れで生活する動物においても、同じように役割を持ち、分業をして生きている。ただし、人間社会は複雑な構造を持つに至り、なかなか互いの支え合いに気付けないでいる…
今、日本の景気は少しずつ回復基調にあるという。ここ20年間の不況からようやく抜け出す光明が見えたということらしい。しかしね、僕は悲観的にならざるを得ない。 というのも、無理を押し通して、そのシワ寄せを弱者に負わせているいびつな構造があるからだ…
女性は離婚後6か月間、再婚を禁止するとの民法の規定に阻まれ、結婚ができず、生まれた子どもの戸籍は無関係の前夫の戸籍に入るという事態が起きた。この悩みを抱えた交際中の20代の男女が15日、民法の規定は憲法に違反するとして、国に損害賠償を求める裁…
「自己規定」という言葉をご存じだろうか。簡単に言うと、「私は何者なのか?」という問いへの答えを自ら生み出すことである。アイデンティティの自覚的確立である。商品などで言えば「コンセプト」に該当するものであり、そのものの性格をズバリ決めるもの…
町の本屋が消えている。「本屋が町に一つもない」という市町村は全自治体の約2割にあたる330自治体に及ぶ。大型書店の進出だけでなく、ネット書店やネット・メディアの充実もあって、品揃えに負ける町の本屋は衰退の一途にある。本屋を訪れる趣味のある僕に…
10月9日、神奈川県議会県民企業常任委員会で、朝鮮学校に通う児童・生徒へ直接支給する学費補助金を受給している生活保護の5世帯のうち、4世帯が計約52万円を、年収250万円未満の非課税世帯の49世帯のうち45世帯が計約841万円を朝鮮学校に納付していたこ…
ここ3日間ほど、熱にうなされていた。昨日からようやく回復基調に乗った。咳は先週木曜あたりからだったので、ほぼ一週間の風邪っぴきさんとなった。年を取ると年々、病気からの回復に時間を要するようになる。健康には留意しなければとの思いをますます強…
環太平洋戦略的経済連携協定(Trans-Pacific Strategic Economic Partnership Agreement)、通称TPPが昨日、大筋合意した。これで世界のGDPの4割に相当する地域が自由貿易圏を形成することとなった。農業分野で日本が悲鳴を上げると報道されているが…
「~と思う」というのと「~と考える」は、あまり意識できていないことだが、実際には多くの人がこの2つを使い分けている。英語で "think" と引けば、「思う」も「考える」もともに訳語として載っている。しかし、これはともに同じ事象を指すとはならない。…
あまりにも当たり前のことかもしれないが、考えることは言葉の営みである。一人で考え事をしていようとも、頭の中では基本的に言葉で考えている。だから、語彙が少なければ、自然と思考は粗雑にならざるを得ない。考えるということを支えているのは、語彙の…
昨日の投稿で、「考える作法」はまた別のお話と書いたので、今日はその作法について書いてみたい。 「考える」とは論理的思考のことで、具体と抽象を往復することである。こう書くと難しく感じるかもしれないが、日常生活の中で普通にやっている。 ここで、…