学際知の地平

ポストモダン・ポストナショナル・ポストグーテンベルク・ポストヒューマンな時代に不気味な民主主義を考える

令和元年5月14日配信の記事について

2点ほど追記しておく必要性を感じた。

1つめは日本維新の会丸山穂高衆議院議員に関することである。この件に関して、あくまでも僕は「言論の自由」を封殺してはならないという意味で、「極端思考」を受容しようということであり、丸山議員の議員たる資質や資格を云々するつもりはない。後から出てきた周辺の情報からすると、酔った上で常識的ではない言動をしたらしいが、この点について擁護しているわけではない。

議員辞職勧告案も検討されていると聞くが、これが発言内容そのものについてであったなら、擁護したいと思うが、発言時にまつわる諸言動を含めてのものであるなら、それについては知らないからコメントはない。ただ、「戦争という手段」を議論の俎上に挙げたというだけの理由であるなら、言論の府が何を言うかと思う。もちろん、議場の中での正当な発言(ヤジなどではないもの)であるなら咎められるべきではないことははっきりしているが、議場の外での出来事であり、また、外交的にも島民にとっても重要な局面だったということも考慮しないといけないだろう。我々国民が選んだ議員であるのだから、その進退は慎重に考えるべきである。

2つめは、かわぐちかいじの「空母いぶき」が実写映画化される件について、続報によると原作が歪められているとのことだ。総理大臣の持病を揶揄した卑劣な改竄ばかりでなく、原作で明確に「中国」となっているところを「国籍不明の軍事勢力」としている。これでは「ドキュメンタリー性」や「シミュレーション性」が失われている。この2点だけで鑑賞する気が失せてしまった。人を誘って見に行こうかと思っていたほどの期待作が、残念な結果である。原作のコミックのほうを読み直して我慢しようと思う。

昨日の投稿で扱った話題で、その後の続報により誤解を生まないよう、以上のことを追記しておきたい。