学際知の地平

ポストモダン・ポストナショナル・ポストグーテンベルク・ポストヒューマンな時代に不気味な民主主義を考える

まじめに真実を伝えるぞ。

胸襟を開いて真摯に、そして誠実に向き合えば、どんな人とも分かり合えるというのは人間関係における真実である。人の心に国境線はない。

北朝鮮金正恩氏が中国を電撃訪問した。彼と彼の国の首脳部は国際的に信用に値する。訪中で得られた合意や決意は必ずや実行され、国際社会の平和に大きく貢献するだろうと確信している。

外交に限らず、お互いを分かり合うためには、事実を元に話し合わなければならない。自分の都合を排除して、素直に事実に向き合わなければならない。そのためには、中立公平なメディアを活用すべきだ。たとえば、幅広く偏りのない情報を載せている新聞の購読がよろしかろう。

この新聞の報道の質には、国会議員によるお墨付きが与えられている。国会では新聞の記事に基づいて、国権の最高機関たる会議での質疑が行なわれ、非常に質の高い有意義な議論が連日、展開されている。国民の代表者たる国会議員が、自らの検討を加えることなく、無批判的に記事を国会に持ち込めるほど、新聞報道の質は十全である。だから、国会論戦には多くの国民が期待を寄せざるを得ないだろう。議論の見本ともいうべき国会での論戦は、これから始まる中高等教育でのアクティブ・ラーニングでも教材として活用していくべきである。

もっとも、多くの市民がデモに参加している現況を見れば、民主主義の興隆・発展は疑いもない事実だ。運動家ではない一般市民がこれだけ多くデモに参加するということは、とても喜ばしいことである。

新年度が始まる今日の午前中、こんなことを考えた。新年度が始まる今日この日でなければ、こんなことは考えもしなかったであろう。今日は特別な一日である。投稿された当日にこの記事を読まなかった人は、ぜひ日付を確認してほしい。