学際知の地平

ポストモダン・ポストナショナル・ポストグーテンベルク・ポストヒューマンな時代に不気味な民主主義を考える

手帳と僕

さて、今日から8月になり、ラインの手帳の話題もチラホラとネットでヒットするようになった。僕は手帳にはかなりこだわりを持っている。手帳にというより、文房具にと言ったほうが正鵠を得ているかもしれない。手帳を含む文房具は僕の生活の中心であり、より良いものを、使いやすいものを、と試行錯誤を重ねている。

話を手帳に戻すと、僕は手帳には2種類を使い回してきている。一つは「1日1ページ」のもの。もう一つは「レフト方式バーティカル」である。

「1日1ページ」は、その名の通り、1日1ページなので、その日の出来事をたっぷりと書くことができる。日記のように書くこともあれば、出掛けた先のチケットを貼り付けることもあれば、読んだ本の表紙画像を貼り付けることもある。友人と話した内容や担当した授業での気付きを書き込むこともある。

こうしたやり方は、なにか新しく始めようとする年や、新たな取り組みなど、不慣れなことがある年に使用してきた。段取りやプロセス、流れが把握できていないうちは、細かなことまで書き込んでいくと、次回に似たような事案が起きても容易に対処しうるし、いつでも「何をしたか」の確認ができるからだ。その日その日の小さなつぶやきが大切になることもある。

もう一つの「レフト式バーティカル」は、手帳を開くと左側にバーティカル(縦に時間軸をとった)週間予定表があり、右側に方眼のメモ用紙が付属しているというタイプのものである。仕事や新プロジェクトに慣れてきたら、予定は左側で一週間分を管理し、右側に主だった情報を記載していく。「1日1ページ」では管理しづらい一週間の流れを把握できる。仕事に慣れるまでは局所的な見方のほうが役立つが、慣れてくると1週間を俯瞰できるほうが都合が良い。

昨年と今年の僕は「EDiT」を活用してきたが、来年は「レフト式バーティカル」にしようかと考えている。しかし、ここから先が悩ましい。この「レフト式バーティカル」はもっとも人気の形式で、多くの手帳が販売されているからだ。どれを選ぶか、大きさ、厚みなど、いろいろと検討しなくてはならない。「1日1ページ」は基本的に自宅に置いておくが、「レフト式バーティカル」は持ち歩くことが基本だ。コンパクトで薄いことがなによりの条件となる。

しかし、それらに加えて、文字が裏抜け・裏写りが問題である。裏抜けしたら次ページが読めないし、裏写りをしたら読みづらい。紙質をよく見定めなければならない。さて、来年はどうしようか。実はこの頭を悩ましている瞬間が楽しい。