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学際知の地平

ポストモダン・ポストナショナル・ポストグーテンベルク・ポストヒューマンな時代に不気味な民主主義を考える

ダブル・スタンダードな政策を

経済論考

国民1人当たりのGNPの比較をしてみる。

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日本円に換算すると、およそ385万円である。もちろん、2009年に日本を抜いてGDP世界第二位となった中国の一人あたりのGDPには悲しいものがあるが、世界第三位の日本とてイタリア・スペインにかろうじて勝っている程度である。

これを見た時に思ったのだが、南欧ラテン系のイタリアやスペインは「怠け者」で有名な国ではなかったか。スペインにはシエスタという正午から3時頃までの休憩時間があり、鉄道の時間管理ですらもいい加減で、日本から見ると、イタリア・スペイン共にお気楽な国というイメージであったと思う。

一方の日本は、過労死に象徴されるような働き過ぎの国というイメージである。つまりは、日本の生産性が極めて低いということに他ならない。最近、「日本の労働生産性が低い」と耳にしたので調べてみれば、低いどころの話ではないなと思った次第。

長時間労働をダラダラとしているとお金が入り、短時間でテキパキと仕事をこなすとお金が入ってこないというこのシステムも、終身雇用制などの日本の伝統的雇用形態の変化とともに葬り去るべきものなかもしれない。政府が提案してきたのは、少し前に「年俸制の導入(残業代ゼロ法案)」、今は「同一労働同一賃金」であるが、こうした流れは雇用形態や労働形態の変化に合わせたものなのだろう。

しかし、大企業を始めとして、今もなお伝統的な雇用・労働形態を採用している企業も少なくない。いや、数は少ないのだろうが大企業に多い。だから、画一的に適用すると、新制度によって被害が生じる人も多く出てしまうだろう。このあたり、国内での統一的な適法ではく、企業規模や雇用・労働形態に応じてダブル・スタンダードでいくしかないのではなかろうか。政策は公平性を鑑みて同一に適用しなければならないとの従来の認識を改めなければならない時にあるのかもしれない。