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学際知の地平

ポストモダン・ポストナショナル・ポストグーテンベルク・ポストヒューマンな時代に不気味な民主主義を考える

フーコーさんは言いました

「自己監視システム」は近代以降の人間社会のどこにでも見られる。自分の中に監視者がいて、その監視者がもう一人の自分を常に監視しているシステムのことです。これは日常的には「自律」とか「良心」という言葉で表現されているようなものです。 そもそも、…

対立視点を知ること

昨日の投稿で、知識を集めるということは、深い考察に繋がると書いた。これは知的作業には欠かせないことではあるが、人間の器を育てるためにも重要なことだと感じている。これができると、実は感情的にならないで済むようになるからだ。穏やかで落ち着いた…

知識の集め方

知識を得ることはとても大切である。インプットがなければアウトプットすることもできないし、アウトプットはインプットよりも少ないものになるから、インプットしていく知識は多いほどよい。ここに読書の必要性がある。読書習慣のあるなしは、その人の人生…

就職活動の勘どころ

昨日の記事への補足を少ししたいと思います。昨日の「本当の自分」=「理想の自分」は、就職活動で言えば、「就職したらどんな職員になりたいですか?」や「理想の社会人像はどんなものですか?」という質問に対応するし、志望動機に結び付けることもできま…

本当の自分と、その作り方

「本当の自分」なるものを求めて1人旅に出る、と時折聞くことがあります。あるいは就職活動を始めたばかりの学生が「僕は何になりたいのか」「本当の僕は何に向いているのだろう」というような疑問に直面している姿に出会う機会があります。そうした時に僕…

伝えたいもの

二宮金次郎と言えば、働いている時間も惜しんで熱心に勉強に取り組んだという勤勉精神を代表する人物である。この勤勉を奨励するために全国各地の学校の校庭に二宮金次郎像の設置が進められてきた。そして、昨日、栃木県日光市の学校に新しく設置された二宮…

モノの見方の在り方

今日、中国で全国人民代表大会が開かれる。ここでは格差社会の貧困層への対策が一つの目玉になっている。日本での格差社会など比ではない。爆買をしに日本に来る人たちがいる一方で、およそ7000万人が年収4万円で生活している。月収に直して約3300円である…

「2ちゃんねる」を好きな理由

僕は結構「2ちゃんねる」が好きだ。一つには歯に衣を着せない本音が垣間見えるからだ。本来であれば口にすると社会的関係が傷ついたり人格を疑われたりすることから表に出せない感情を、匿名掲示板ゆえに率直に表に出しているからである。人は理屈通りには…

ワシントンへの不信と不満

以前の記事『今のアメリカの姿』で一度記事にしたが、今日は再びアメリカ大統領選挙を取り上げてみようと思う。以前の記事では、僕はトランプ氏を率直さと愚かさと傲慢さを持った「強いアメリカ」を体現する「アメリカ人らしいアメリカ人」と評した。そして…

信念について

「信念」は英語で表すとfaith、beliefである。faithはラテン語で「信じること(fides)」が語源であり、これは「信仰」という意味により近い。beliefはドイツ語の「神を信じる」というglaubenが元になったとも言われている(他説あり)。ということは、西洋に…

人口問題と資本主義

昨日発表された国勢調査の結果で、日本の人口が1億2711万人となり、1920年の調査開始以来はじめて人口減となったと報道された。ここで注意しておきたいのは、この数値には外国人も含む総人口の減少ということである。死亡者数が出生者数を上回る自然減は200…

ドラッカーから学ぶこと

経営学の神様、ドラッカーのセリフに「未来に何かを起こすには、勇気と努力と信念が必要である」というのがある。これに初めて接した時、勇気と努力にはなにも感じず、それはそうだよな程度の感想であったが、「信念」という文字が続いて出てきたとき、はっ…

経済構造のパラダイムシフトと人材育成

久しぶりの読書録である。今回取り上げるのは次の書籍である。 なぜローカル経済から日本は甦るのか (PHP新書) 作者: 冨山和彦 出版社/メーカー: PHP研究所 発売日: 2014/06/14 メディア: 新書 この商品を含むブログ (12件) を見る これまで経済学では世界を…

朱に交わりながらも赤くならず

昨日の投稿に読者モルガンさんからのコメントが付いたので、それについて、今日は「僕の回答」という形で寄稿してみようと思います。 雇用・労働形態においては私も日々苦しんでおります。そこでこの終身雇用の撤廃やダブル・スタンダードの導入は非常に良案…

ダブル・スタンダードな政策を

国民1人当たりのGNPの比較をしてみる。 日本円に換算すると、およそ385万円である。もちろん、2009年に日本を抜いてGDP世界第二位となった中国の一人あたりのGDPには悲しいものがあるが、世界第三位の日本とてイタリア・スペインにかろうじて勝っている程度…

境界線を意識すること

今日でブログ開設から6ヶ月が経ちました。いつも読んでいただき、ありがとうございます。ブログは「表現の自由」の手段ツールの1つですが、これについて今日は考えてみたいと思います。 「表現の自由」は「表現の暴力」と紙一重である。あるものが「表現の…

テクノロジーの波

僕が生きているうちだとしても、現役を引退する頃の話だろうと思っていたが、イギリスの新聞が以下のような声明を発表した 英紙インデペンデントは12日、紙の新聞の発行を3月で停止すると発表した。その後は、インターネットによるデジタル報道に特化すると…

雑誌について

僕は雑誌を読むことを推奨している。時事に精通することは教養人としてのみならず社会人としても必須のことと思うからである。身の回りのことにしか目の行き届かない人は、それだけその人の世界が狭くなることを意味する。自分の周りにある出来事は、その外…

建国記念「の」日

今日は「建国記念の日」です。 ところで、世界の建国記念日は、それぞれの国情に合わせて決められている。たとえば、アメリカをはじめとした旧植民地の場合は多くが独立に関連した記念日(宣言・署名・革命など)になっているし、ドイツは東西ドイツ再統一の…

教師を育てる

2016年2月3日、文科省による英語力調査の結果が発表された。去年のものよりは少し改善しているものの、高校3年間の教育課程を無に帰すかのような結果である。文科省の政策は以下のようなものである。 グローバル人材の育成に向けた取組として、外部試験団…

資本主義の終わりの始まり

当ブログでは、『近代の倒壊』を認識の基底に置いている。近代が生み出した偉大なものは、民主主義、そして民主主義を担う中間階級と労働者階級を生み出した資本主義、それらを取り巻く価値観である。それらが倒壊しつつある。現在は、江戸時代の封建社会が…

今のアメリカの姿

事実上のアメリカ大統領選挙が、アイオワ州から始まる。今日はそれについてのお話。 今、トランプ氏が高い人気を誇っている。それはトランプ氏がタブーをものともせぬ率直な物言いで強いアメリカを標榜しているからだ。しかし、同時にその率直さは愚かにもな…

自己研鑽の必要な理由

誠実さというものには、人を信じるという前提が伴う。そして、疑心暗鬼や自暴自棄、被害妄想に駆られがちな弱い人間にとって、この「人を信じる」という行為は非常に難しいものである。 性分として人を信じられない人がいる。そのような人たちは平気で人を裏…

言葉の魔力 その2

前回の投稿に続き、言葉に関する考察をしていきたい。 日本には「言霊(ことだま)」という思想がある。言葉には不思議な霊力が宿るという意味である。口に出した言葉が現実の事象に影響を与えると信じられてきた。非科学的と退けようとも、これは史実である…

言葉の魔力 その1

言葉を口にするまでは、あなたが言葉を支配する。しかし、いったん口にしてしまえば、今度は言葉があなたを支配する。 僕はこの言葉を戒めとして心に留めている。人と人との信頼関係は社会の基本に位置するものだが、その信頼関係は誠実さを基調としながらも…

理想の自分の作り方

価値観というのは、非常に扱いにくいものである。それは個人から集団に至るまで、さまざまなレベルの思考傾向を包含している言葉だからである。かつ、他者の価値観を尊重せねばならないから、なお一層、厄介なものである。 たとえば、「価値観の不一致」を理…

文章は美学である

国語的な決まりはないらしいが、文章を書いたり読んだりしていると、国語の記述方法で気になることがいくつかある。たとえば、漢字で書くべきか、平仮名で書くべきか、という問題がある。 「気になること」か「気になる事」か。「思うこと」か「思う事」か。…

近代の超克

このブログの副題は、『ポストモダン、ポストナショナル、ポストグーテンベルク、ポストヒューマンな時代に考える』であるが、これを一言で言うと、『ポスト近代に考える』ということである。そこに『民主主義』を添えているのは、僕の専門が政治学というこ…

武士は食わねど高楊枝

最近の日本人に欠けているもの。それは「見栄」「建前」ではないかと思う。「体裁を大切にする心」と言い換えてもいい。 というのも、「見栄」や「建前」は自尊心を育み、自律心を育てるものだと思うからである。人間は弱い生き物だという前提に立っている僕…

成人式に寄せて

昨日と今日に掛けて、全国で成人式が挙行された。もう風物詩ともいえるが、全国から新成人が逮捕されるというニュースが寄せられている。こうした風景から成人式を行政府が挙行する意味はあるのか、税金を投入してまですることかという批判が上がる。しかし…

六曜は世俗だ

大分県佐伯市で作成したカレンダーが配布中止になり、その後、市長のお詫び文を添えたうえで政治的判断により配布することにしたという。配布中止になった理由は、大安や友引、仏滅などの六曜表示が差別を招きかねないから、という。 これほど意味不明なニュ…

松の内

まだ松の内(関東では7日)ということもあり、正月気分抜けやらずといったところではありますが、この年末年始に感じたことを綴ります。 まず、初詣に出掛けたのですが、この時、正月三ヶ日も働いてくれている人がいるおかげで初詣ができるのだなぁと、しみ…

丙申 新春

ブログをご覧のみなさま、新年あけましておめでとうございます。今年は丙申(ひのえさる)です。今年が申年と知っていても、丙であることを知っている人は少ないかもしれませんね。「干支(えと)」という場合、「十干(じっかん)」と「十二支(じゅうにし…

今年は80投稿越えを達成しました

当ブログは、今年2015年8月15日にスタートした。その日から大晦日まで138日間ある中で、記事数は80投稿を超えた。単純計算で1.6日に一度は投稿してきたことになる。最初の宣言記事などもあると思えば、まぁ、2日に一度の投稿という数値であろうか。もっと…

国会議員の育休はダメ

国会議員が育休を取るかどうかで議論があるので、一石を投じてみたい。 僕は国会議員が育休を取ることには反対である。その理由は2つある。 ・国会議員は被雇用者ではない(労働基準法も適用されない) ・有権者の代表人(代議士)である まず、国会議員は…

時間の見える化

さて、昨日に続いて手帳術の話をしようと思う。 バーティカル(縦書き)であれホライゾン(横書き)であれ、1日の予定を書き込んでいると、特に予定がないところは白紙になる。これは相手のある予定を書き込む、あるいは自分の目標なりルーティンなりを書き…

手帳の使い方

年の瀬も迫り、いよいよ新しい手帳に書き込み始めることも多くなった。インターネット上には多くの人が手帳術を紹介し、また、手帳術に関する書籍雑誌が溢れている状況で、いまさら僕が参加したところで、誰かの二番煎じであろうとは思う。しかし、大海の一…

今日は天長節

今日は天皇誕生日。かつては「天長節」と呼ばれていた祝日である。今上天皇陛下は今日で82歳になられた。そこで、インターネット上では、本日零時25分頃に女学生によって投稿されたツイッターが話題になっている。 これに似たつぶやきは、去年もあった(左が…

振り子のバランス

師走に入って小説を一つ二つ手に取り、感じたことがある。 小説や漫画を含めて、昔の作品には作者の思い、すなわちテーマであるとか主義主張であるとかを伝えようとする作品が多かったように思う。そういう思いがあって絵筆を取る経緯があったのではないだろ…

個の尊重の行き着く先

夫婦別姓が違憲でないという判決を最高裁が出した。僕はこの結果を目にした時、ホッとした。語弊を恐れずに言えば、まともな感覚の結果だと認識している。両性の尊重というのは、法律上は為されているわけで、結婚後に実際には夫の姓氏を名乗るのが95%とは…

特別扱いは死を招く

さて、消費税10%が施行されるのに伴い、昨日16日、「食料品」と「新聞」は8%のままに据え置くと発表された。これで、違和感を覚えた人はかなり多いと思う。 「食料品」については、ずいぶんと途中経過を聞いてきた。同じものでも外食するのか持ち帰るのか…

堪え性のない社会

僕自身を含めて、最近は堪え性のない社会になったように感じる。注文してすぐに届く宅配などは、その過剰なサービスの代表的なものと思う。インターネットを通じた会話でもすぐの返事を期待したり、「既読」になったのに返事がないと精神を病み始めたり、鉄…

18歳選挙権について

来年から選挙権が18歳に引き下げられる。具体的には来夏の参議院選挙から適用されることになる。今年の6月に法律が成立し、1年間の周知期間を経ての実施となるからである。選挙権の年齢が変更されるのは、1945年の25歳から20歳への変更以来、70年ぶりのこ…

来年の手帳

早いもので、今年も最後の月となりました。ということで、来年に使う手帳をアレコレ探していたのですが、来年は『EDiT』という手帳の≪Brilliant B6変型≫のブルーにしました。 1日1ページの手帳です。 2年前に使っていました。リピートです。実は文房具マニ…

感性は教養に裏打ちを受ける

なにを美しいと感じるかは、実は対象物に拠るものではない。美は対象物それ自体に内在しているものではなく、受け手がそれをどのように受け止めるかにかかっている。つまり、同じものを見ても、それを美しいと感じるかどうかは、観察者に拠るのである。なに…

マナーの瓦解

僕は電車通勤をしているのだが、最近、つとにいろいろな場面でマナーの悪い人に出会う。マナーは道徳心の問題でもあり、よく言われているのは「若者のマナーの悪さ」である。しかし、ふと気が付いたことがある。マナーが悪いのは50代以上のおじさんやおばさ…

価値観の対立が行き着くところ

18日に投稿した「パリ同時テロについて」の記事の中で、僕は話し合いができないほどに価値観に隔たりがあり、軍隊同士の戦いのうちは引き際や交渉が成り立つが、全面降伏か皆殺しかという選択肢しか理論的には成立しないと書いた。「軍隊同士の戦いのうち」…

制度とその運用

僕の専門は「比較制度論」なのですが、「制度論」なんてものをしていると、時々、虚しくなることがある。というのは、結局は「運用している人の問題」に行き着くからだ。どのような制度を制定するにしろ、そこには必ず運用する人の存在と離れて存在すること…

パリ同時テロについて

パリで悲惨な事件が起きた。これに関する考察をする前に、まずは犠牲者に哀悼の意を捧げ、遺族に弔意を表し、そして今なお生死の境をさまよう人たちの回復を願う。 今回のテロ事件を振り返るに、僕は最初に第二次世界大戦時のヒットラーを思い出した。ヒット…

反省するということ

一週間ぶりの更新である。やや日常の忙しさにかまけて、ブログから遠ざかってしまっていた。このことを反省する意味でも、今回は反省ということを考えてみようと思う。 われわれの精神活動では、後ろを振り返ってよくよく思い患うという表れ方をすることが非…