学際知の地平

ポストモダン・ポストナショナル・ポストグーテンベルク・ポストヒューマンな時代に不気味な民主主義を考える

電車へGO

さて、世界中で旋風を巻き起こした「ポケモンGO」が日本でも配信され、大きな話題となっている。経済効果や引き籠り外出効果など、プラスの要素がかなり大きな要素として伝えられている。 しかし、世界各国同様、マイナスな要素も発生している。名古屋市で「…

知の源泉としての哲学

この画像は、とある本屋さんの一角である。「哲学」という言葉が面と向かってタイトルにある本が多いことに驚く。少し前には「哲学」は難解で、なんとも近寄りがたいものとして敬遠されてきたように思う。せいぜいがビジネス書として誰かの「人生哲学」とか…

人が言葉を持つということ

さて、こういうのは、どのように解釈したらよいのだろうか。さんざん中国は攻めてこない、自衛隊はいらない、米軍はいらないと言ってきた人々が、目の前に脅威が迫ると、このように言い始める。ともに酒を酌み交わして理解し合い、9条を盾に脅威に立ち向か…

盗っ人猛々しい

今日は暦では「大暑」。24節気の一つで、一年で最も暑い日と言われるが、僕の住む関東では梅雨明けが遅れ、23℃と5月の陽気である。季節感が狂う昨今ではあるが、狂ってきたのは人の感覚、人の常識も同様のようだ。 奨学金を巡る問題が、少し前から巷間話題…

都知事選で推す候補表明

東京都知事選が展開されている。およそ候補者の公約なども明らかになってきた。そこで、ブログも一つのメディアであるから、欧米のメディアに倣って、当ブログでも政治的立場を表明しようかと思う。特定の思想がどうというのではなく、今回の都知事選におい…

ブーメラン

最近の政治家、マスコミ評論家、運動家にたいして、言葉をないがしろにしているなぁと強く感じる。公的な場で発言をして、その自分の発言の重み、影響力を考慮できていないばかりか、その場しのぎの軽い言葉が横行している。あまりにも発言が軽いので、一つ…

主権者として考えよ

陛下の生前譲位にまつわるニュースが14日(木)午後7時、NHKによりスクープされた。まず、指摘しておきたいことは、この話題はスクープ記事には馴染まない。宮内庁の公式発表を待つべき内容であり、宮内庁への取材を進めていく中で宮内庁声明として引き…

東京都知事選告示前

7月11日、エネルギー閣外相のアンドレア・レッドサム女史が保守党党首選を辞退したため、テリーザ・メイ内相が保守党の党首となることが決まった。これを受け、キャメロン首相は7月13日に首相を辞任し、同日、メイが首相に就任する。英国には議会での首相指…

英保守党の党首選

退院からおよそ2週間が過ぎた。最初の1週間は自宅で安静にしつつ、毎日、散歩に出かけた。9日間の入院生活だったが、思ったよりも体力が低下していた。散歩から帰宅したら、いつの間にか昼寝というのが日課になっていた。そして、今週から仕事に復帰し、…

Brexit(ブレグジット)問題

ここ数日、英国のEU離脱を巡る国民投票結果が話題に上っている。実は投票日当日の前後、僕は入院していたので、けっこうリアルタイムで膨大な情報にアクセスできていた。まずは情報をまとめてみよう。 もともとの不満は、「移民」に対するものである。しか…

18歳選挙権をどう見るか

6月19日に改正選挙法が施行されて、今夏の参議院選挙より18歳選挙権が実施される運びである。これをめぐって、テレビや新聞などで議論が交わされている。施行されてから何をいまさらとも思ったが、実際に18才、19才の新有権者に投票に行くかどうかと問い掛…

伝統と革新の混在

アメリカは世界的にも先進国で、奴隷制度の廃止、民族自決原理、女性の権利の保護など、多くの政策を実行してきたことで知られる。女性に開かれた社会、女性の社会進出、女性の管理職の誕生など、フェミニズムさかんなお国柄である。 先日、民主党の大統領候…

そもそも政党とは

今回は政党について考察をしたい。Wikipediaによると、次のように定義されている。 政治において政策や主張に共通点のある者同士が集まって、意見の集約と統一された政策の形成を図り、政策の実現に向けての活動として、政権を担当もしくは目標とし、議会の…

ミクロ的問題が根源にある

先日、僕は「学力崩壊の大学教授」という記事の中で、討論をする際には、①事実に基づいた認識、②理想(目的)と現実(手段)を明確にすること、③自分の都合の悪い事実や意見こそ重視する、という3点が非常に尊重されなければならないと主張し、憶測や推測で…

舛添知事問題

都知事が問題になるという珍妙な出来事が起きている。センテンス・スプリングこと文春の記事に発端を持つこの問題であるが4月29日の「舛添都知事、ありがとう」の記事内でも書いたが、これは法律問題でも政治問題でもなく、モラルの問題であると僕は主張し…

学力崩壊の大学教授

毎週月曜の23:15から放送されている「橋下×羽鳥の新番組(仮)」を視聴している。久しぶりに「まともな討論番組」かと期待していたのだが、レベルの低い大学教授の出演によって、その質を大いに下げられていることが不満だ。 森永卓郎教授は「論客」という…

米大統領専用車

伊勢志摩サミットが始まるのに合わせ、オバマ米大統領の専用車も日本にやってきた。今回は、その車についてメモを残しておきたい。あちこちからの情報のツギハギになるが、メモを残す価値はあるだろう。まずは外観である。 立派な車である。キャデラックとい…

皮肉は潤滑油

上の画像は、左が東京オリンピック2020のロゴ、右はアメリカの雑誌の表紙で、招致を巡る過程の中で疑惑があったとされる贈収賄疑惑を皮肉ったもの。ロゴの部分が一万円札になっている。札束が飛び交ったとされる疑惑報道の象徴的な図柄となっている。 皮肉と…

アメリカの伝統

5月5日の菖蒲湯から上がり、菖蒲の残り香を楽しみながらネット・サーフィンをしていると、面白い画像が飛び込んできた。 上の画像はアメリカのタブロイド紙の一面見出しだが、共和党のシンボル「象」が死んだという記事になっている。少し訳出してみよう。…

憲法記念日に思うこと

昨日の憲法記念日をきっかけとして、憲法に関する言説をいくつか見かけた。いわゆる護憲派か改憲派かというあたりに焦点があるようだ。そこで、ちょっと考察をしてみたい。 1945年以降に限って国際比較をすると、アメリカは6回、カナダは1867年憲法が17回、…

舛添都知事、ありがとう

4月26日、週刊文春WEBで舛添都知事の「公用車で温泉地の別荘通い」がスクープされた。いわく「知事の職責は都政全般にわたる広範なものであり、時間や場所を問わない。週末には、その週の業務のまとめと翌週の公務のための準備を世田谷や湯河原の事務所…

形式と気持ち

およそ2週間ぶりの更新となります。やはり4月という年度初めはイレギュラーなことが多く、てんてこ舞いになってしまいます。いろいろと回りません。ご迷惑をおかけしました。 さて、新学期が始まり、新しい出会いもたくさんありました。大学生とはいえ、先…

違和感

昨夜21時26分頃、九州熊本県で最大震度7を記録する地震が起きた。震度7は阪神淡路大震災、新潟県中越地震、東日本大震災に続く4回目であり、余震も規模と回数がきわめて多いようだ。まずは犠牲者の冥福を祈り、被災者にお見舞いを申し上げる。 こうした報…

道徳と倫理

最近、とある学生が宗教について考えていて、彼の専門(シティズンシップ教育)からしても、「公」「公共」との関わりから重要である「倫理」とか「道徳」というものについて考える機会を得たので、それをここに記しておきたい。 西洋思想で言えば、この両者…

英語の力

中高生の英語力、国の目標に届かず…文科省発表 文部科学省は4日、全国の中高生らを対象にした2015年度の「英語教育実施状況調査」結果を発表した。 高校3年生で「実用英語技能検定(英検)準2級程度」以上の英語力を持つ生徒は34.3%、中学3年生で「英検…

新年度始動!

新年度が始まりました。 おかげさまで当ブログも一日の訪問者数が1000人を超えるようになり、一ヶ月のアクセス数が3月のもので3万人を超えています。これもすべて、読者の皆様の支えあってのことと感謝しております。今度は月のアクセスを5万人にして、社…

差別とはなにか

NHKの連続テレビ小説「あさが来た」がいよいよ最終週になる。月曜~土曜まで毎回を楽しみに視聴してきたので、とても悲しい(涙)。明治創世期の日本がどのような歩みを進めてきたのか、教科書にはない地方の話を知れるだけでなく、そこに生きた人々の姿を…

結果を求める前に

人を説得するには、「筋道」「論理」が必要である。建前の世界では、つまり現実の実生活の中では「論理的に筋道を通すこと」が社会的関係を築く上でとても重要である。似たような言葉で「理屈」があるが、「屈」は捻じ曲げるという意を持つので、筋道を捻じ…

フーコーさんは言いました

「自己監視システム」は近代以降の人間社会のどこにでも見られる。自分の中に監視者がいて、その監視者がもう一人の自分を常に監視しているシステムのことです。これは日常的には「自律」とか「良心」という言葉で表現されているようなものです。 そもそも、…

対立視点を知ること

昨日の投稿で、知識を集めるということは、深い考察に繋がると書いた。これは知的作業には欠かせないことではあるが、人間の器を育てるためにも重要なことだと感じている。これができると、実は感情的にならないで済むようになるからだ。穏やかで落ち着いた…